XOのコルネットはベルの素材と仕上げの違いがあるだけで、基本的にモデルは1種類です。モデル名は「CR」。
froschのコルネットは
イエローブラス・ベルの
銀メッキ仕上げで、
CR-Sです。
前にも書いたことありますけど、froschは吹奏楽団の他に
英国式ブラスバンドにも所属しています。暫く練習に行けなかったのですが、久しぶりに行くと、新しくコルネットを買った人がいました。
偶然ですが、XO。
ゴールドブラス・ベル、
銀メッキ仕上げの
CR-GBSでした。
ヴァルヴが引っ掛かるのだと云う相談を受け、新しい楽器の宿命、スラッジの除去のため、定番の
Zippoオイルで掃除してあげることに。
無論、掃除しながら新しい楽器(2005年購入)を観察しました。
すると、froschの持っているCR-S(2003年購入)に比べ、
オドロキの変更点があったのです!!
(↑2003年購入のCR-S。撮影:frosch)

(↑2005年購入のCR-GBS。撮影:frosch)上のちょっと暗めの写真がfroschのCR-S(2003年購入)、下が新しいCR-GBS(2005年購入)です。
<オドロキその1>これは特に驚くには値しないですが、ヴァルヴケーシングが2ピースに変更されています。緑の四角で囲んだ部分です。写真を小さくしたので見えないと思います。(^^;
でも、これは拜藤さんが今後の楽器はそうすると仰っていたことです。
2ピースの利点としては、スピルを金属製に出来ることと仰っていました。しかし、
この個体は2ピースでもスピルはプラスチック。・・あれれ?(^^; (写真は撮っていません)
<オドロキその2><オドロキその3><オドロキその4>2、3、4は関連項目なので一遍に書きます。
チューニングスライドがラウンド・クルークになっていました。青のだ円で囲んだ部分です。下の写真のほうが丸っこいでしょ?上の写真はそれに比べると若干カドがあります。尖っているわけではありませんが。
それに伴い、
3番ヴァルヴに入る部分の曲げ方が変更されています。
赤の丸で囲んだ部分です。
上の写真では、ヴァルヴに入る前にベルの方向に通り過ぎた後、180度戻って入っています。
でも、下の写真ではベルの方向に通り過ぎず、3番ヴァルヴケーシングのところで、90度下に折れ曲がって入っていますよね。そのレイアウト変更により、リードパイプの長さ、チューニングスライドの内管の長さ、チューニングスライドの一番ベルから遠い部分が奏者側に近くなっています。
黒い矢印で示しましたが、上の写真では、上側の矢印よりも下側の矢印がベルに近いですよね。下の写真では逆に下側の矢印の方がベルに近くなっています。
即ち、
2003年の楽器のほうがリードパイプが若干長いと云うことになります。
froschの印象では、新しいほうがより
スムーズでダイレクトな吹奏感を指向し、旧いほうは、ほんの
少し抵抗を持たせ、より<span style="color:blue">
「ブリティッシュ・トラディショナル」に近いサウンドを指向しているように思えます。
でも、新しいのがブリティッシュな音で無くなったかと云えば、全くそんなことはないです。やっぱり魅力的な音がしますよ。細かいチューニングを施しているんでしょうね。
敢えてYAMAHAに例えて云うと、XenoコルはXOの旧いモデル風のレイアウト、YCR-6330SIIは新しいモデル風のレイアウトです。
といっても、管体の厚さ、設計自体が違うコンセプトでそれぞれ作られているでしょうから、単純な比較は意味がありませんけどね。
あくまでも見た目の感じです。
Xenoコルはラウンドクルークじゃありませんし。
どちらが良いのかと決めることは不可能でしょう。今回挙げた「目に見える」変更した部分だけでも、上手くバランスを取っているんだなあと思わせてくれ、方向性が明快であるように思います。もっと気づかないところに変更があるのかもしれません。
でも、ブラインドテストをしたら、大抵の人は判断出来ないのではないでしょうか。
XOはトランペットよりは生産個体が少ないであろうコルネットも立派なファミリーとして成長し続けています。今頃はフリューゲルも人知れず変更点があるんでしょうかね。(^-^)
XOは十分なクォリティを保持しながらも飽くこと無くより先を見て進化し続ける楽器です。
今回froschもぼんやりしていたら気づかないところでした。・・・店頭にコルネットはなかなか置いてないしね。(^^;
もし、お店で現物を見る機会があれば、是非確認してみてください。
見るだけじゃなく、試奏したら、もう、即お持ち帰りしたくなるのは請合いますのでご用心。
<追記>その後、結局、デザインは元に戻されることになったと伺いました。
私がこよなく愛し、応援しているXOトランペット(属)&トロンボーン、その生みの親が(株)グローバルの
拜藤耕一氏です。
(撮影:上=frosch、下=frosch同行者Y氏。右のデカいのがfroschデス。^^;) お洒落でダンディ、拝見するたびに髪の色は茶色を増し、ピアスの数が増えているような気が・・・。
氏についてその経歴を今更書くまでもないと思うので、もっと
ミーハーなことのみに絞ってご紹介したいと思います。
使用トランペット・・・無論XO。RVの改造モデル。詳細は不明。ベルチューニング仕様になっています。今回は持って来ていらっしゃらなかったので写真を公開出来ないのが残念。グローバル・オールスターズ(ビッグ・バンド)のバリバリのリードトランぺッターです。
使用マウスピース(トランペット)・・・Bob Reeves 40ESをもとにシルキー時代のラスキーに作らせたCO2モデルを独自に改造。元はCO2だったようにはとても見えない(笑)。カップは極浅です。
使用マウスピース(フリューゲル)・・・Giardinelliをベースに、リムはReeves40リムを加工。独自に調整。
左FLH用。右TPT用(撮影:frosch)
TPT用のカップ。浅すぎてfroschには吹けましぇん。(撮影:frosch)
FLH用のカップ。frosch的にはこれもやや浅めかな。(撮影:frosch)ダンディな氏は普段は寡黙ですが、froschの数々の突っ込んだ質問にも嫌な顔一つせず(してたのかも?(笑))しかもひとつひとつ快く応えてくださる、やさしい方でした。夜の部ではお疲れだったのか船を漕がれることが多かったですが、カラオケの曲が入るとフッと起き上がり、すてきな「チョー・ヨンピル」を聞かせてくださいました(上手いんだこれが!)。
(撮影:frosch)
XOのBb管のヴァルヴケーシングは、発売当初は1ピースでした。froschのRV-S(下の写真)もそうです。
(撮影:frosch)しかし、C管は発売当初から2ピースを採用していました。(下の写真はfroschのRVC-GBS)
(撮影:frosch)現在Bb管は2ピースに移行しており、最近の個体は皆2ピースです。(下の写真は最近の個体)
(撮影:frosch。撮影協力:(株)楽器堂)C管はオーケストラでのパワープレイを想定して、アッパー・ケースがかなり太めですが、写真でおわかりのとおり、新しいBb管ではもうちょっとスリムになっていて、パッと見では2ピース化されていることが判り難いです。(^^;
2ピース化されたことにより、金属製のスピルを使うことが出来るようになり(C管は最初からメタル・スピル)、吹奏感も若干変化しています。マイナ−チェンジってヤツですね。XOは常に進化し続ける楽器なのです。生みの親の拜藤さんもそう仰っていました。Bb管は2ピースの個体でもまれにプラスチック製スピル(所謂ヴァルヴ・ガイドです)のものもありましたが、移行期のことであり、現在はメタルスピルへの切り替えが済んでいるようです。
現行のRV-S。メタル・スピルが見えるデショ?(撮影:frosch。撮影協力:(株)楽器堂)
jazzLife誌(株式会社三栄書房発行)の表紙裏には、通常、XOトランペットの広告(グローバルのです)が載っているのですが、2004年11月号と12月号にはXOを使用するプロプレイヤーが何を使っているか紹介されています。ジャズ誌の広告なのでジャズ系のプレイヤーしか載ってませんが。(^^;
ちょっと紹介してみます。
木幡光邦(RV-GB)、
菊池成浩(SD-GB)、
佐久間勲(RV-L)、
岡崎好朗(RV-GB)、
NARGO(RV-S)、
鈴木孝一(RV-S)、
中尾龍一(RV-L)、
鈴木正則(RV-S/2B)
浦田雄揮(SD-S)、
市原ひかり(RV-GB)
とのこと。皆さん一本だけを使っておられるわけではないので、絶対とは云えないところではあります。だって、木幡さんはRV-Sの昇龍彫刻入セミアップライトベルを好んでお使いですし(923。3号機はGBなのかな?赤ベルはお好きだそうですけど)、写真の楽器は支柱無しのラウンドクルークですから、プロトタイプかもしれません。また、ご自身のサイトで稲妻型支柱の1号機も紹介されています。ちょっと前までは「X」「O」の文字付きの支柱を備えたSD-GBも載ってたんですが、手放されたそうです。また、ゲルホンも当然HD-GBです。でも、今はブラックニッケル加工がなされたようです。岡崎さんはご自身のサイトでRV-GBの写真を載せておられます。NARGOさんは、RV-Sのピンクラッカー仕上げをお使いのはずで、噂ではRV-Pというコードネーム(?)だとか。市原ひかりさんは某音大ジャズ科4年生(その後優秀な成績でご卒業)ですが、既に各種活動でめきめきと頭角を現している新星です。使用楽器はRV-GB(およびHD-GB)とご本人に確認しました。拜藤チューンが施されている由。これは他のプロの方も同様でしょう。XOは今でも進化を続けていますし、上記のプロプレイヤーやアマチュアプレイヤーの意見すら吸い上げて消化し、更なる進化を続けています。
その後、
寺嶋昌夫さんがご自身の特注モデル(XO Terashima Custom)を製作され、使っておられます。SDベースのGXベルで、細部にまでこだわられた逸品です。前に書いたMUBigband(内堀勝さんのリーダーバンド)の初CDのジャケット裏にこんな記述がありました。ブックレットから該当箇所全文を引用します。
"MU Big Band's Trumpet Section play : XO Trumpet(Gloval Inc.)"
このCDで、ラッパセクションはXOを使っているらしいです。ラッパのメンバーは、エリック宮城、木幡光邦、菊池成浩、佐久間勲、岡崎好朗(敬称略)(物凄いメンバーだぁ!)。でも、エリックさんは?このCDではXOをお使いなのか知らん?これ、書いていいのかなあ。でも、CDは流通に乗っているもんね。
「Global」のスペルミスは見なかったことにしましょうね(ブックレットが間違っているんです)。