XOトランペットには1stスライドと3rdスライドに
ストッパー・スクリュー(ネジ。以下はネジと表記)がついています。1stスライドにもストッパー・ネジがついている例はそんなに多くありません。
Calicchioとかにはついてますが。
しかしながら、この1stスライドネジを嫌って取り外して使う人は多いようです。
1stスライドにストッパーネジを付けるには、ネジが引っ掛かって動きが止まる箇所、即ち、管の折り返しが必要ですから、それを嫌ったり、ネジの台座の重さ、ネジ自体による響きへの干渉など、色々とこだわられる奏者も多いとか。
根が貧乏性のfroschはというと、折角ついているものは外すに忍びなく、折衷案でネジを別物に換装しています。
使用しているのはヤマハの
YTR-8340EM用の所謂
「エグれたネジ」。
別にfroschの専売特許ではなく、これを実施している人は意外と多いようです。
(YTR-8340EM用純正ネジ。1本300円くらいだったかな?値段はちょっと失念。ヤマハのラッパを取り扱っている楽器店で購入出来ます。撮影:frosch)
(左:XO純正ネジ、右:YTR-8340EM用ネジ。ちょっと見え難いですが、皿の部分を抉って重量を削いでいます。撮影:frosch)1stスライドに換装する場合は、XO純正ネジに付いている小さなOリングを付けても
「エグれたネジ」はまだ長過ぎますので、削るか、締め切ってしまわないよう注意が必要です。でないとネジが管に干渉して、管体が傷ついちゃいます。因みにfroschは削りました。3rdスライドの場合は、先ほどの小さなOリングを付ける場合は削らなくてもOK。
件のOリングですが、響きの相殺を嫌ってか、これも取り外す奏者は多いようです。XOは、1st、3rdスライド両方の管体自身にもOリングが付いていて、スライドワークの際のカチャカチャと云うノイズがしないようになっていますが、これも取り外す奏者は多いようです。
木幡光邦さん(923 Big Band、EM Big Bandほか)は1stスライドのネジは外して、3rdスライドは
「エグれたネジ」、全てのOリングは外しておられるそうですし、
寺嶋昌夫さん(Solist、The Premier Brass Ensemble Of Japan)はご自身のサイト内の掲示板で、
「Oリングを外すと音の遠達性、特に最強音での音の飛びに大きな変化がある」(要旨引用)と述べられています。
froschはというと、Oリングを全部外すのはなんだか勿体無い(笑)気がして実行していませんが、
「エグれたネジ」の効果は意外と大きく、XO純正ネジに戻れなくなっています。
「エグれたネジ」のほうが吹奏感がスムーズになるような気がします。
C管のネジも両方とも
「エグれたネジ」に換装しています。コルネットはそもそも1stスライドにはネジが無く、3rdだけになりますが、こちらは換装していません。
いや、本当は換装したいのですが、コルネットは設計上ネジの長さが若干長く、そのままではOリングを外しても、ネジの長さが3rdスライドの折り返しまで届かず、ストッパーの役目を果たさないのです。
Oリングは、今のところ付けたままでも一応満足していますし、それなりにバランスがとれていると感じていますが、来月の演奏会本番が済んだら思いきって「音の遠達性、特に最強音での音の飛びに大きな変化がある」と云うのを体感してみようかなと思っています。こういう改造はいつでも元に戻せますしね。
そもそも、現在、もうちょっと別の部分に手を加えていて(無論すぐに元に戻せる改造です)、それと併せてバランスを取っている感じなのです。・・・明日には現状復帰しているかもしれませんけどね(爆)。
なお、螺子を取り替えるだけならそう問題は無いですが、螺子を削ったりする行為は
自己責任で行ってくださいね。吹奏感の変化を感じるかと云うことも含めて、froschは一切の責任は負いかねますのであしからず。
このエントリでご紹介したfroschの工作については、あくまでもfrosch個人の状況下での個人的な感想だと云うことをお断りしておきます。
SDとRVには、総真鍮製金メッキ仕上げと、真鍮製金メッキ・シェルトップの2種類のヴァルヴボタンが標準で付属し、好きなほうを自由に選択出来る。しかし、GXに付属する総真鍮製のボタンはSD及びRVのモノとは若干異なる。GX用のほうが僅かに薄く、重量も軽い。
froschはRV-SにはGX用のボタンを装着している(ステムは現在ブラス製)のだが、GX用メタル、SD/RV用メタル、同シェルトップを比較してみた。
◆重量(家庭用デジタルクッキング・スケールで測定。最小読取り値1g)
GX用メタル・・・・3つで13g
SD/RV用メタル ・・3つで17g
SD/RV用シェル ・・3つで16g
◆厚み(ポケットノギスで測定。最小読取り値0.1mm)
GX用メタル・・・・3.6mm
SD/RV用メタル ・・4.0mm
SD/RV用シェル ・・5.3mm
※シェルは厚みはあるが、周囲の枠の高さがあるためであり、内部(裏側)は抉れている。
(撮影:frosch)
↑左から、SD/RV用シェル、SD/RV用メタル、GX用メタルを装着したところ。
XOフリューゲル用のマウスパイプの新しいものを開発中であると云うことは、923。さんのサイトで知っていました。そして、「満足いくのが出来たよ」というカキコを確認していました。
早速販売店を通じてG社に確認。
返答
「そのようなものはありません」。
えーそんな木で鼻をくくったような・・・。まあ、えーわい。今度KC県でXOフェアがあるけん、そのときに聴いたろ。と深く追求はしませんでした。
結果から云うと、存在はするんですね。、新大久保のDのフェアの一環として、「XOフリューゲルをお買い上げ、ご成約の方にブラス製マウスパイププレゼント!」とかいうのがあって、その為に
20本ほど作られたそうです。
frosch(F)「ええ?じゃ、一般には作ってくださらないんですか?」
拜藤(以下H)「いや、作りますよ。」
H:「でも、オレはあんまり変わんないと思うんだよなあ。」
F:「へーそうなんですか。木幡さんはいいのが出来たって仰ってましたが。」
H:「うーん、(と予定表を見る)」
F:「2月にフリューゲルでソロ吹く機会があるんですよね。因みに拜藤さんはどれをお使いになってるんですか?」
H:「オレはブラス製だけどさあ。」
F:「(ぎゃぼ!)じゃあ、ボクのもお願いします。
木幡さんモデルを!」
H:「わかりました。じゃあ、・・(といって、楽器屋の店員に発注の指示をする)」
てなわけで拜藤さんが帰京されたのが月曜日、で、水曜日には「届きましたよー」というさわやかな電話がかかってきましたので、帰ってからすぐに発送して頂けたんでしょうね。・・・ん?とすると、作り置きがあったのかな?
吹き心地は、最高です。フリューゲルに何を求めるかによって選択は分かれるでしょうけど、ラッパとの持ち替えのし易さ、感触の同一さにかけては、ブラス製のほうが上回ります。音に芯が1本通ったような。「もぉあああぁぁぁ」というフリューゲルの音をお望み(それはフリューゲルの音じゃないと思うけど^^;)の人はブラス製は忌避なさったほうがいい結果が出ると思います。
でもね、ラッパとの持ち替えで悩んでいる人にはいい結果が出るかも知れないと入っておきましょう。
いうまでもなく、上が洋白製、下が真鍮製のXO HDシリーズ用マウスパイプです。撮影角度の関係で長さが違って見えますが、同じ長さです。(撮影:frosch)
もともとの洋白製のマウスパイプを付けたところ。(撮影:frosch)
ブラス製のマウスパイプを付けたところ。黄色い色がモニタ上で出るかなあ?(撮影:frosch)
私のRV-Sはオリジナルの真鍮製金メッキのヴァルヴステムの代わりにアルミ製のものに換装していた。これは吹奏感が軽くなる上に、倍音が増えるという拜藤さんのアドヴァイスによるものだった。実際、真鍮製に戻れないくらい軽い吹奏感で、よく抜けるようになった。抜けすぎるくらい。3番管にアマド・キーを付けてからちょっと抵抗が増えたので、真鍮製のままでは、ちょっとキツかったし、アルミの感じがピッタリだった。
しかし、折角元の状態が金メッキ製のステムなんだから、見栄えを生かしたくなってきた。アルミの吹奏感を残しつつも、金メッキの贅沢な状態をと云うわけだ。
そこで、もともと中空構造(穴が貫通している)のステムの穴を大きくして重量の軽減を図った。

これ↑がオリジナルの状態(穴の直径3.2mm)。(撮影:frosch)穴を0.5mm大きくし、3.2mm→3.7mmになった。
左がオリジナル、右が改造したもの。違いが判ります?(撮影:frosch)これにより、アルミ製の状態には及ばないものの、オリジナルの状態に比べると若干軽い吹奏感を得ることが出来た。ステムの改造の効果は覿面に現れますね。
で、もう少しというわけで、もう一つ手を打っている。取り寄せが間に合ってないので今は品物待ちだが。「何を?」というのはXOトリビアのネタでもあるので、品物が来てからのお楽しみ。